Twilog 寿眉編(1)

王と寿眉を「叔父さんと姪っ子」と表現してくださったかたがいて、凄くしっくりきて、私もそんなふうに思うようになった。

 

 

Twitterをはじめた頃に「黒茶キャラを作りたい」ってツイートした気がするんだけど、それが布朗なので、CHAildでいちばん新しいキャラクター。

 

 

王の愛(恋愛とは違う)を得た寿眉を紅衣は締め殺そうとして、それを止めるために、王は自分が死ぬことを選んだ。そんな経緯があります。なので、王は寿眉の目の前で死に、再び赤ん坊の姿に生まれ直ってしまった。

紅衣にとってはひじょうにショッキングなわけです、王が死んでしまうということは。おのれの存在の否定に等しい。紅衣を動かしている思念の持ち主は、由璋なのでね…

 

 

布朗(プーラン)は寿眉が王と死別後に結婚する相手。16歳年上。

モチーフは布朗古樹茶(熟プーアル茶)です。

 

 

寿眉は、3期の王がまりろんに出逢った頃に死を迎える。60代後半まで生きた彼女には孫もいて、たくさんの家族に囲まれていた。ふたりは二度と逢うことはなかったけど、お互いがどこかで生きていること、きっと一生懸命生きたことを時々思い出し、糧にした。そう約束したから。

 

 

妃は王に終ぞ「好き」って言わなかったんです。いや、言ったんだけど、それは今際の際で、その時の王には、目の前で死にゆく女性が誰なのかもわからなかった。夫として受け取ることができなかった。2期の王が妃に未練たらたらなのはこの時の後悔が大きい。

(こう書くと王がめちゃくちゃ薄情者に感じるけど、王は妃に、睦言で「好き」と言われたかった。それが本心。ただそれだけだな。)

 

 

2期の王は最初から無気力だったわけじゃなく、彼を家族のように受け入れた夫婦がいて、そこに定住していた。しかしその人達は、或る朝、王が目を覚ますと事切れていた。何者かに殺されたのだ。

何年もの月日が流れ、紅衣が寿眉を締め殺そうとした時、王はあの夫婦がなぜ死んでしまったのかを確信する。

 

 

銀果は王に人間のことをたくさん教えた先生のようなひとで、心穏やかで達観的な視野を持つ名叢。しかし王より年下である。銀果は2期でも存命で、正山から離れた人里で晩年を迎えている。妃を弔った王が山を下りて、彼と再会するエピソードがあります。

 

 

王が妃のことを一番好きなのは2期。失ってから気付いてしまう。生きていた時ですらその慈愛に頭が上がらなかったのに、2期で記憶が戻った時に、妻が最後の力を自分の為に使って死んだという事実に王は打ちのめされて、何夜も泣いて、恋する気持ちで抱き締めたことはなかった妃のぬくもりに焦がれた。

 

 

寿眉には許婚がいて、旅が終われば婚礼が待っている。この頃の王は刹那的な恋愛ごっこを繰り返していて、寿眉から軽蔑されることもしばしばだったが、彼女のことは家族のように愛し、離れ難く思っていた。別れに向かって歩いていると、ふたりともが解っていながらの旅だったが、幕引きは王の死だった。

 

 

王がどうにかして茉莉花を口説こうとしてるのって「自分らしく生きようとしてる」からで、それは寿眉のお蔭。人生2期最後のほうの、寿眉に出逢う前の王は不健康だ。ちっとも王らしくない。人生2期の王は紅衣の言いなりのような昼夜逆転生活をしていて、紅衣が起きている間に眠り、夜街を拠点にしながら放浪していた。そんな中出逢ったのが寿眉。彼女は、例え無力であっても太陽の許に出て生きていくことを王に諭した。

 

 

王の2度目の死は、短刀で胸を貫いての自死です。