Twilog 冥編(2)

冥は王を恋愛対象ではなく「守ってやりたい、支えたい」と思っている自分に気付いた時に、離別することを決めた。遠い昔に喪ったあるじの言葉に、冥はずっと縛られている。

 

 

光と影、太陽と月…のように対になる関係が好きなんだけど、光と影にもいろいろある。 美鷂は影を貶めることで輝きを保持するタイプの光で、影がいないと何もできない。冥は光を輝かせることに存在意義を感じてしまうタイプの影で、光に足蹴にされても離れられない。

 

 

王は幼体期〜50歳くらいまで髪が長くて、他者の手で管理されていたため、ヘアアレンジのバリエーションが多い。

 

王は着飾ることに煩わしさを感じていたけど、立場上身だしなみに気を遣うことを求められた。それに逆らわなかった。「求められているところから外れた自分」を、誰よりも自分が愛せなかったから。 そういう恐れから解放されたとき、周りの意に反して髪を結えないほど短く切った。王の短髪の意味。

 

王のこのへんの心の動きには冥が深く関わっている。冥は王のダメなところを可愛いと言い、聖者になるなと釘をさした。

 

 

冥の靴はバブーシュ的なつくりです。かかと踏めるようになってる。

 

 

傲慢なあるじが死に、従者は自由を得たので、全てを捨てて谷底に隠棲し、好きなことをして過ごしました。あるじの夢を繰り返しみて、守れなかったことを悔いながら、忘れられないことに苛立ちながら、30年の孤独を生きたのです。